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22年産米の状況について
今年の当農園のお米の状況についてお知らせします。

当農園のお米、収量は良かったです。凄く多くはないですが、ここ数年不作が続いていた為、ようやく平年に戻った感じです。

 品質ですが、ニュースでも流れたように、こちらでもも少し悪いです。品質が悪いというのは、見た目で被害のお米を見分けます。そして、その割合で等級差が出ます。等級が悪くとも味そのものには大きな代わりはありませんので、ご安心ください。

等級が落ちると、精米業者の歩留まりが悪くなる為、問題になるのです。

当農園は、自家精米により、悪いお米を選別して袋詰めしております。歩留まりが悪くなますが、なるべく混入しないよう作業しております。

米に黒い斑点がつく斑点米 お米の一部が白くなる乳白米

これを1000粒のお米に対して、何粒混入しているかで等級が決まります。味ではなく見た目による判断です。等級が悪いと、精米した時の歩留まりが悪くなるため、等級差をつけ価格が安くなる訳です。

それぞれの原因

斑点米は、お米が出来る過程で虫に吸われ、傷口が黒くなること。今年は、最近の暖冬で虫が死なずに越冬しており、夏の暑さでさらに大発生しました。

乳白米は、原因がいくつにも分かれます。水管理・肥料管理、そしてどうにもならない気温による影響。今年は特に気温が高く、さらに夜の温度が下がらない事が乳白米を増やしました。

とにかく暑すぎた夏の影響がお米の見た目にまとめて現れたのが今年のお米。しかしながら、見た目の部分は精米や選別機械により取り除く事が出来ます。味は今までのお米と変わりませんのでご安心ください。この部分がニュースで伝わらないので、品質低下により味も悪くなったのではと、誤解も生まれそうです。

農家にとって等級が落ちるという事は、収入に大きく影響します。これからますます気候変化が大きくなると、米作りも更に難しくなるのではと、先行き心配になります。


22年11月20日

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