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お米の農薬使用についての考え

当農園のお米は、最低限必要な農薬しか使っていません
1回目 種の消毒。これは病気の苗では、全てが始まらないので、必要です。
最近では、農薬を使わず、湯で安定して消毒できる方法が確立されてきています。当農園もこれからの取組みの一つとして、考えています。
2回目 稲の病気予防剤。これは、7月に発生する病気に対して、ある程度予防できる早期使用の農薬です。効果的に効かせるため、苗に散布してから田植をする方法を取っています。
3回目 除草剤 これは、下にも説明していますが、草対策です。
人力では、とても及びません。
農薬使用は、この3回だけです。

 もし稲作に除草剤を使わなかったら・・・まず、草に負けて収量は半分になる。

草は稲より育つ力が凄く、田んぼ一面を覆い尽くすこともあります。そうなるともう稲は小さくなり稲穂も小さく、収量は半分以下。

では、手で除草すれば・・・と思いますが、皆さんにお届けするお米の田んぼ8ヘクタール(100M x 800M) を全て手で取るのは不可能です。
収量を安定させる為にも、除草剤を1回使用しています。

 それでもしつこく育つ草はどうするか??普通はもう一回専用の除草剤を使います。しかし、当方では、秘密兵器? 除草機にて対処します。これは、どうしても生えている部分にスポット的に行います。

この作業、暑い時期に重なり、かなりハードです。

※毎年、この画像をみて、取材や問合せが数件はいります。日本農業新聞から問合せもあり、コメントが紹介されました。

 稲にも病気にかかります。
画像のような赤い斑点が出る病気
「いもち病」です。この他にもいろんな病気がありますが、このいもち病だけは厄介です。

ひどくなると、葉っぱ全体が赤く染まり、やがて田んぼ全体が赤くなります。こうなったら
収穫ゼロは確実

そうならないまでも、放っておくと感染が次に出てくる稲穂にも感染が移ります。こうなると「穂いもち病」これがいちばん怖い。なぜなら収穫が減少するからです。

そうならないために、早期の予防剤にて、ある程度防ぎます。

このように、最低必要な農薬を、
適期に確実に使用して米作りを行っています。

当農園では、使った物と理由をしっかり公開して、
消費者のご理解を得たく、頑張っております。マイナス情報と言う事で、公開をしていないサイトがほとんどです。 その為か、NHKの取材を受けました。

米作りの使用農薬例
使用農薬、役割など 当農園では 一般農家では どうして使うのですか ?
種子の消毒 基準どおり使用 基準どおり使用  発芽しても、健康な苗に育たないなと田植えもできませので、初期に発生する病気「ばか苗病」を防ぐ為、使用します。
初期水田除草剤 500ml 使用してません 使用あり、なし、色々  代かき後、田植えまでの雑草の発芽を押さえる為に使用する。
初中期一発水田除草剤
 1キロ粒剤
基準どおり使用 使用基準どおり
1反1キロ使用
 水田内の除草作業の軽減、失敗すると稲と同じように草が覆い尽くします。散布は田植え10日後くらいに行う。
中期除草剤 1キロ粒剤 使用してません ヒエの取りごぼしに使用  雑草の悪者ヒエを枯らすために使用。ヒエ専用があるんです。私は、なるべく初中期剤で効果を残す。しかし、失敗もあります。
後期除草剤 使用してません 使用している人もいます  しつこい多年生雑草を退治するために使用。
生えていても私は、ほって置きます。秋に田んぼを乾かすなどで対応。
殺菌剤 使用してません 状況により使用あり  稲のガン、葉いもち病の予防に使用。年によって大発生の危険性もあります。
 私は、草刈りや植付けの密度の加減で風通りを良くして何とか防いでいます。
殺菌、殺虫剤
 3キロ紛剤
1回使用 収穫21日前まで
使用してません 使用基準どおり  穂いもち病の予防と、害虫カメムシの駆除に使用。
殺虫剤 3キロ紛剤
 2回使用 収穫7日前まで
使用しません
使用している人もいる  害虫カメムシ駆除に使用。カメムシは米の汁を吸う悪い奴です。着色米とか、斑点米の原因になります。

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